米国、カナダ、イスラエル…“マリファナ合法”の国が増えている理由


米国、カナダ、イスラエル…“マリファナ合法”の国が増えている理由
画像:精神への作用がないカンナビジオール(CBD)を主成分とする大麻オイルは、子どもの痙攣(けいれん)の治療などに用いられる。9歳のリリー・ローランドは1日に何百回もの発作に苦しんでいた。家族は治療のため、2012年に大麻が合法化された米国コロラド州に移住。効果が出ない患者もいるが、リリーは毎日少量のオイルを摂取して発作の回数が減った。今は多くても1日1、2回程度で、発作がまったく起きない日もある。(Photograph by Lynn Johnson)

 マリファナ(乾燥大麻)は国際条約で規制の対象となっている。しかし、国際連合の調査によれば、2012年に嗜好品としてマリファナを使った15歳以上の人は全世界で2億2700万人にのぼる。各国の国内法や人々の意識の変化を受けて、国連は来年、薬物に対する方針を再検討することにしている。

 米国の23州と首都ワシントン(コロンビア特別区)では、すでに医療用の大麻は合法化され、一部の州では嗜好品としての使用も緩和されている。

 ほかの国々も大麻の規制を見直し始めた。ウルグアイでは大麻の栽培や売買が合法化され、ポルトガルでは非犯罪化されて条件付きで少量の使用が認められた。イスラエル、カナダ、オランダでは、政府が医療用大麻の製造販売を支援する計画を推進している。近年では、大麻の所持を容認している国も多い。

 こうした動きが起きているのは、大麻の薬効が注目され、科学的な研究が再開されつつあるためだ。この禁断の植物に秘められた驚くべき力が次々に明らかにされ、とりわけ医療分野での期待が高まっている。

大麻は奇跡の万能薬?

 実は、20世紀半ばになっても大麻についての学術的な知見は乏しく、有効成分やその作用も謎だった。大麻は違法薬物で犯罪と結びついたイメージがあったため、まともな科学者は自らの評判が傷つくのを恐れて、研究に手を出さなかったのだ。

 だが1963年のある日、イスラエルのテルアビブ郊外にあるワイツマン科学研究所の若い有機化学者ラファエル・メコーラムが、大麻の化学成分を調べてみようと思い立った。精神作用を及ぼす大麻の成分が明らかにされていないのは、おかしな話だと考えたのだ。

 「さまざまな成分が特定されないまま、単なる植物として扱われていました」と、84歳になるメコーラムは当時を振り返る。

 メコーラムはイスラエル国家警察に電話をかけ、押収されたレバノン産の大麻樹脂(ハシシ)5キロを手に入れた。研究チームが大麻の成分を分離し、アカゲザルに投与してみると、はっきりした効果が認められた成分が一つだけあった。アカゲザルは普段はとても攻撃的だが、その成分を投与すると驚くほどおとなしくなったという。

 アカゲザルに絶大な効き目を発揮した成分こそ、精神状態に影響を与え、多幸感をもたらす大麻の代表的な有効成分、テトラヒドロカンナビノール(THC)だった。メコーラムらはもう一つの主要成分、カンナビジオール(CBD)の化学構造も明らかにした。CBDは医薬品として多くの用途があるとみられているが、高揚感などの精神作用を人間に及ぼすことはない。

 こうした画期的な発見をはじめ数多くの研究成果を挙げたメコーラムは、今では“大麻研究の父”として広く知られている。彼はイスラエル科学人文アカデミーの会員で、ヘブライ大学ハダサ医学大学院の名誉教授でもあり、今も研究を続けている。メコーラムは、その研究に生涯をささげてきた大麻を「秘薬の宝庫」と呼ぶ。医療に役立つ数々の有効成分が、いまだ発見されずに眠っているというのだ。彼の研究がきっかけとなって、世界各地で大麻の研究が進められるようになった。

 イスラエル政府は世界屈指の先進的な医療用大麻の利用支援プログラムを実施している。プログラムの策定に大きく貢献したメコーラムは、その成果を誇りに思っているという。同国では現在、緑内障やクローン病、炎症、食欲不振、トゥレット症候群(脳機能障害の一種)、ぜんそくなどの治療のために、2万人以上が大麻の使用許可証を所持している。

 それでも、メコーラムは大麻の嗜好品としての合法化は支持していない。メコーラムは嗜好品としての大麻の解禁よりも、医療の用途に限定して、厳しい規制の下で真摯に研究を進めるべきだと考えている。「今のところ、(大麻については)わからないことが多すぎます。医療に役立てるには、定量的な研究が必要です。数値を示さなければ、科学とはいえません」

(※『ナショナル ジオグラフィック』2015年6月号特集「マリファナの科学」より)

参考:日経ウーマン – 米国、カナダ、イスラエル…“マリファナ合法”の国が増えている理由

ヘイヘイ、研究しよーぜー♪(kg)

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