オピオイドの処方箋で医療用大麻が入手できるプログラム、米イリノイ州でスタート


オピオイドの処方箋で医療用大麻が入手できるプログラム、米イリノイ州でスタート
米イリノイ州では、オピオイドを処方された患者が医療用大麻を入手できることになった。

薬物過剰摂取による死者数の増加が止まらないなか、米イリノイ州がや薬物依存を防ぐための思い切った一手を打った。

2018年8月、当時の米イリノイ州知事ブルース・ラウナーは、イリノイ州でオピオイドを処方された患者は代替薬として医療用大麻を選択することが可能となる公的プログラムに署名して認可した。

このオピオイド代替薬実験プログラム(OAPP)は、アメリカで施行される初のプログラムで、米国現地時間1月31日の午前8時30分から公式に医療用大麻を選ぶ患者の受け入れをに開始した。

「初日の午前中から反響が大きく、多くの患者や医師がオピオイド代替薬実験プログラムに登録した。このプログラムがイリノイ在住者に利益をもたらし、患者の苦痛をコントロールする(オピオイド以外の)代替案を提供できるだろう」と、イリノイ州保健所のOAPP責任者であるコニー・ミュラー=ムーディがローリングストーン誌にメールで教えてくれた。

このプログラムに興味を持つ21歳以上のイリノイ州在住の患者は、イリノイ州発行の身分証明書と、「オピオイドを処方した」または「オピオイドを使用する病状だ」という医師の証明書を提示すると、このプログラムに申し込むことができる。調剤薬局はオンラインの検証データベースを使って患者の登録を検証しし、登録後に医療用大麻を処方するという手順だ。

イリノイ州は2014年から医療用大麻プログラムを施行しているが、このプログラムは役所での申し込み手続きが煩雑で長い時間待たされる、アメリカ国内で最も制限のあるプログラムの一つだ。新しいプログラムを施行した主な理由は、鎮痛剤を必要とする患者が簡単に素早く医療用大麻を入手できるようにすることだった。登録が済んだ患者には暫定的に90日間の医療用大麻プログラムへのアクセスを許可し、この期間中に希望者は長期間の使用を申請できる。また、大麻が痛みの緩和に効果があるのか分からない患者の場合、オピオイド処方箋は取り消さず、オピオイドをメインにしながら大麻を補助的に使用できるようにし、オピオイドを全面的に大麻で代替する決断は患者に委ねるという。

オピオイドの過剰摂取による死亡事故は増え続けており、現在のアメリカ人の死因では過失によるオピオイドの過量投薬が交通事故を抜いている。政治家もヘルスケア提供者も、この致命的なトレンドを抑え込もうとあらゆる方法を模索している状態だ。過去に大麻は「ゲートウェイドラッグ(入門薬物)」と見なされており、ここを発端に危険度の高いストリートドラッグを使用すると言われていた。しかし、現在は最も危険な合法的な薬剤(つまり薬局で販売されているもの)の代替薬として、また合法的な危険薬剤を避けるための「イグジットドラッグ」として、使用されることが多くなっている。この「イグジットドラッグ」の名付け親はシカゴで大麻栽培・製造・小売りを行う会社ヴェラノ・ホールディングスの栽培部門責任者サム・ドーフで、彼はローリングストーン誌へのメールで以下のように説明してくれた。

「イリノイ州でオピオイドプログラムが施行された背景に、現在の大麻に対する社会の見方が良くなったことがある。このオピオイドプログラムで、イリノイ州は肉体的・精神的健康にもオピオイド乱用を撲滅する手段としても大麻にメリットがあると認め、その最前線に躍り出た。これは他の州が今後の成り行きを注視すべき素晴らしい実験プログラムである」

また、ヴェラノ・ホールディングスの小売事業部門責任者アントニー・マーシコは「このプログラムは多くの患者に代替薬へのアクセスを許すもので、これこそが人々が求めているものだ。患者たちは非常に喜んでいる。このプログラムの申し込み手続きに関する問い合わせ電話が鳴り止まない状態だ」と語った。

参考:Rolling Stone 日本版 – オピオイドの処方箋で医療用大麻が入手できるプログラム、米イリノイ州でスタート

過去に大麻は「ゲートウェイドラッグ(入門薬物)」と見なされており、ここを発端に危険度の高いストリートドラッグを使用すると言われていた。しかし、現在は最も危険な合法的な薬剤(つまり薬局で販売されているもの)の代替薬として、また合法的な危険薬剤を避けるための「イグジットドラッグ」として、使用されることが多くなっている。

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