2019年8月 のアーカイブ

飲酒運転ならぬマリファナ使用後運転チェッカーが製品化間近。呼気中のTHCを数値化

2019年8月30日 金曜日

飲酒運転ならぬマリファナ使用後運転チェッカーが製品化間近。呼気中のTHCを数値化

米国では最近、一部の州で相次いで嗜好品としての大麻(マリファナ)使用が合法化されました。しかし、カリフォルニアのハイウェイパトロールによれば、マリファナの影響下での運転による事故負傷者は合法化後102%も増加したとされます。

警察がおかしな動きをしているクルマを発見したとき、飲酒運転の場合はアルコールチェッカーを使えばドライバーを検挙し、酔いが覚めるまで運転を禁じることができます。ところが、マリファナの場合は尿検査や血液、毛髪などによる検査が必要となり、現場でそれを確認することができませんでした。

そこでペンシルベニア州のピッツバーグ大学スワンソン・スクール・オブ・エンジニアリングの研究者らは、飲酒検問などで使われるアルコールチェッカーと同様に息を吹きかけるだけでマリファナの有効成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)量を測定できる呼気チェッカーを開発しました。

このマリファナチェッカーは人毛の100万分の一の太さしかないカーボンチューブを使用し、そこにTHC分子が結合し電気的特性が変化するのを利用して、呼気中のTHC量を測定します。また、呼気中にアルコールなど他の物質が含まれる場合でも正確にTHCを測定できるよう、機械学習を用いてこの呼吸チェッカーは「鍛えられる」のだそう。

現在のプロトタイプは、外観はアルコールチェッカーそっくりながら、試験では二酸化炭素、水、エタノール、メタノール、アセトンなどの成分を含む呼気サンプルからTHCの量を検出できることが確認されています。研究者は今後もプロトタイプによる試験を継続するものの、すぐにでも製品化が可能だとしています。

一方、カリフォルニア州のHound Labsも同様のTHC検出器を開発し、製品化のために3000万ドルの資金調達を行ったことを8月27日に発表しました。Hound Labsは2014年からTHC検出器の開発に取り組んでおり、7月にはカリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究者らによる2回目の臨床試験の結果とともにその技術の有効性を示しました。Hound Labsの検出器は呼気1リッター中のTHCを1pg(ピコグラム、1兆分の1g)まで検出でき、マリファナ使用者が何時間前に吸引したかまで特定できる精度があるとのこと。

ただ、せっかく機械でマリファナ使用後運転がわかるようになったとしても、米国ではまだマリファナ使用による運転の違反基準が明確にされていません。たとえばカナダでは血液1mlあたり2~5ngのTHCが検出される状態での自動車運転は違反とされ、米コロラド州も同様の値を採用しています。

とはいえ、血液中のTHC量と酩酊具合の関係は人によって大きく差があるとも言われ、米国議会の政策研究部門である議会研究サービス(CRS)による最近の報告でも「THCレベルと運転障害の程度の間に科学的に実証された相関関係はまだない」とされています。現段階ではドライバーの呼気からマリファナ使用がわかったとしても、飲酒したときのように一概に判定はできないようです。

参考:Engadget – 飲酒運転ならぬマリファナ使用後運転チェッカーが製品化間近。呼気中のTHCを数値化

マリファナ使用後の運転に関しては、賛否両論聞きますね。ますます研究が進むことを期待しています

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【アメリカ】インバウンド市場のスター商品「大麻」!?新ツーリズム発想のヒントを考える

2019年8月26日 月曜日

【アメリカ】インバウンド市場のスター商品「大麻」!?新ツーリズム発想のヒントを考える

2019年9月、アメリカ・西ハリウッドに本国初のカンナビスレストランがオープンします。カンナビスとは大麻のことで、日本を含め多くの国々では規制薬物ですが、一部の国・地域では嗜好品として合法、また医療用とされている場合もあります。

アメリカの大麻を提供する業態は、カンナビスラウンジに次ぐ新業態です。大麻のみ提供するラウンジと異なり、カンナビスレストランでは農家直送野菜とこだわりのコーヒー、ジュースなどと共にカンナビスを提供します。アメリカでは公共の場でのアルコールとカンナビスの同時提供は禁止されているため、同レストランではアルコールは提供せず、ソフトドリンクのみが提供される予定です。

新業態のオープンに伴い、近隣の住民との話し合いや行政からの指導を経て、待望の開店が決定したものです。この開店が持つ意味と、世界でのカンナビス(大麻)の位置づけについて見ていきます。

レストランはLowell Herb Co. によるプロデュース、オーガニックなど持続可能な社会発展を志向

本レストランを企画・運営するのは、ロサンゼルスを中心に人気を博しているカンナビスブランド「Lowell Herb Co.」です。

同企業を有名にしているのは、300を超える薬局で取り扱いのある「Lowell Smokes」と呼ばれるタバコ状のカンナビス商品です。栽培に使用される肥料はオーガニックのもの、太陽光の下での栽培が約束されており、環境にも配慮された生産方法で生産されています。

サステイナブルな企業活動に力を入れている同社だけあり、本レストランのテーブルやベンチ、食器もリサイクル品からプロデュースされており、こだわりを感じられる店内となっています。

新業態のカンナビスレストランには、Netflixクッキングショーにも出場したことのあるシェフがメニューのマネジメントを行っていくことになっています。

当初の予定では10mgまでの THC(テトラヒドロカンナビノール、大麻の有効成分の一種)もしくはCBD(カンナビジオール)入りの食事も提供される予定だったものの、行政からの指導により追加の検証が必要であるとされ、これらはオープンまでには提供が間に合わないとされています。

開店時には、様々な種類のカンナビス、吸引器、THCやCBD入りのノンアルコールカクテルなどが提供される予定です。

アメリカ、世界での大麻取り締まり状況

現在アメリカではカンナビス、つまり大麻(マリファナ)の合法化の流れが活性化されています。2019年夏現在、カリフォルニア、ミシガン、ネバダ、ワシントン州をはじめ多くの州で合法での使用が認められる様になってきています。

その用途が娯楽に認められているのか、医療目的だけなのかといった規制は、州により異なります。

アメリカ以外でも、世界ではすでに26の国でカンナビスの合法化が認められています。

カナダ、アメリカ(一部)、メキシコ、ベリーズ、コスタリカ、ジャマイカ、アルゼンチン、コロンビア、エクアドル、ペルー、ウルグアイ、カンボジア、ラオス、北朝鮮、ベルギー、イタリア、オランダ、ポルトガル、スペイン、スイス、クロアチア、エストニア、ロシア、ウクライナ、オーストラリア(参考:The Best Countries Around the World to Smoke Weed)

主に医療使用に限り使用が許されている地域と、レクリエーション使用も可能な場所とがあるます。更に年齢制限や、使用量を具体的に取り締まっている国も多いです。

日本では違法

日本でカンナビスを所持・使用していたらどうなるのか?日本では他の国とは異なり、厳しく罰せられることになります。

【所持の場合】
①所持:五年以下の懲役(同法24条の2第1項)
②営利目的(つまりは大麻を売って儲けようとしているような場合、いわゆる売人ですね。)による所持の場合:七年以下の懲役及び二百万円以下の罰金(同法24条の2第2項)

【栽培の場合】
①栽培の場合:七年以下の懲役(同法24条1項)
②営利目的の栽培の場合:十年以下の懲役に処し、又は情状により十年以下の懲役及び三百万円以下の罰金(同法24条2項)

(参考:弁護士法人ALG&Associates ウェブメディアALG+)https://www.alg-plus.com/keiji/taimataihonagare/

昨今のニュースでもミュージシャンやアイドルの使用所持が大きな問題になっており、世界の風潮はあれども、日本では厳格に処罰されるということを理解する必要があります。

なぜカンナビス使用が支持され合法化される背景とは

全米アカデミーズがおこなった調査によると、アメリカでは人々は以下の理由でカンナビス(大麻)の合法化に賛成していることがわかるります。

86% 医療で必要としている人のため
70% 法執行機関が他の犯罪に注力出来るため
60% 個人の自由
56% 州や政府の財源になる
47% 政府の規制によりマリファナ使用が安全になったため
35% マリファナは人体に害がないと思うため

出典:5/15-5/30 全米1,000人以上を対象に調査(In U.S., Medical Aid Top Reason Why Legal Marijuana Favored)

多くのマリファナ合法化を推し進めている国々は、その他の危険ドラッグの使用が深刻な社会問題になっており、マリファナの様な中毒性が低く自然由来のソフトドラッグを合法化することによる治安回復を目指している背景を持ちます。

他にも、アルコールなど法規制の無い嗜好品と比べマリファナが原因となる事件や事故の少なさから、社会への悪影響が低いと信じられていることが合法化を推し進めています。

カンナビス(大麻)は観光資源にも

NYタイムズ誌によると、合法化の煽りを受け、ユニークなカンナビス観光業が今アメリカで続々と出現し、人気を博しています。

米カンナビス観光の先駆け的な存在である「Colorado Cannabis Tours」は、世界からの視察者・初学者に広く対応できる専門ツアー会社の一つです。同社が企画しているツアーで最も人気なのは、カンナビス(大麻)視察ツアーです。40,000平方フィートにも及ぶ広大な大麻栽培場を訪れ、栽培者や医療関係者などから効果効能や、栽培方法のレクチャーを直接受けられます。

更に、厳選されたマリファナのサンプルの配布、グラスパイプを使った吸引のデモンストレーションも楽しめます。

こうしたツアーは全米各地、また世界からの観光客で連日賑わっているといいます。ツアー代金は、89USD(約9,000円強)です。

他にもハーシュ(マリファナのエッセンスを抽出し、固めたもの)の作り方講座、マリファナ吸引OKなアートレッスン、マリファナ料理レッスンなど、すでに多様な形でカンナビス観光が提供され始めています。

想像の上を行く世界のインバウンド産業

米CNBCによると、これからの世界のカンナビス産業は2025年までに1,460億円までに上ると予想されているといいます。これは日本国内の電子コミック市場と同規模です。

カンナビス(大麻)は世界各地で合法化を進める動きが現在も盛んに起きており、益々その流れは広がりをみせていくことが予想されています。

今回レストランがオープンするのは、西ハリウッド。ビバリーヒルズとハリウッドに挟まれている、ロサンゼルスでも流行最先端の街です。車で5時間ほど北上していくと、世界一の起業家が集まるシリコンバレーもあります。

こうした地域には流行のアーリーアダプター(比較的早期に受け入れ、それによって他の消費者・ユーザーへ大きな影響を与えるとされる利用者層)も多く存在すると考えられ、こうした新産業の拡大を加速させる可能性もあると言えるでしょう。

世界のインバウンド市場には様々なコンテンツが存在します。日本も発想の転換を行うことで、新たな分野での経済活性化も不可能ではないでしょう。

参考:訪日ラボ- 【アメリカ】インバウンド市場のスター商品「大麻」!?新ツーリズム発想のヒントを考える

日本も発想の転換を!☆

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ニュージーランド、大麻の産業化へ始動 先住民マオリ雇用の動き

2019年8月23日 金曜日

ニュージーランド、大麻の産業化へ始動 先住民マオリ雇用の動き
大麻の加工に使う施設を案内するパナパ・エハウ社長(共同)

 昨年、末期のがん患者らの痛み緩和を目的に、医療用大麻の利用拡大を認める法案が可決されたニュージーランド。嗜好(しこう)品として大麻使用の合法化の是非を問う国民投票も来年予定されている。世論調査では賛成が多数で、大麻産業の本格化も現実味を増している。大麻の生産を、貧困にあえぐ先住民マオリの生活向上につなげようとする動きもある。

 ニュージーランド北島の北東部ギズボーン地方。人口約750人の町ルアトリアは小高い山に囲まれ、農林業が主な産業だ。2013年の国勢調査によると、住民所得の中央値は1万7100ニュージーランドドル(約116万5000円)で、国内有数の貧困地域。失業率は全国平均の2倍以上の15.7%に上る。町に活気はなく、中心部の商店街も閑散としている。

 政府から民間で初めて医療用大麻の生産免許を得たヒクランギグループは地域振興を掲げ、この町に100人以上の雇用を生み出そうとしている。ニュージーランドのマオリ人口は15%ほどだが、ルアトリアでは90%以上を占めており、マオリが大麻生産に携わることで生計を助ける狙いだ。

 ニュージーランドはマオリを差別してきた負の歴史を持つ。1987年にマオリ語が英語とともに公用語となり、社会的地位は改善したが、今も白人と比べると失業率が高い。

 ヒクランギグループ社長で、自身もマオリのパナパ・エハウ氏は「森林伐採が進み、この土地の山は荒れ果ててしまった。大麻の栽培で農業を盛り上げ、人々を幸せにしたいと思った」と語る。

 ある調査では、ニュージーランド人の推定12%が過去に大麻を違法に使用していた。ルアトリア周辺には大麻の違法栽培をする農家があり、摘発されることもある。薬物関連の犯罪で収監された受刑者の約40%がマオリとのデータもあり、マオリの間には「捜査当局は自分たちを狙い撃ちにしている」との不満が募る。

 エハウ氏は「彼らは億万長者になろうと思って大麻を栽培していたわけではない。少しでも家計の足しにしようと思っただけだ」と説明。違法栽培してきた農家とも契約し、合法的に栽培できる環境を整えたいと話している。(ルアトリア 共同)

参考:Sankei Biz – ニュージーランド、大麻の産業化へ始動 先住民マオリ雇用の動き

来年は嗜好大麻の合法化を国民投票。ニュージーランドの大麻合法化情勢に要注目です。

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