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2500年前の墓から完全な大麻草13本を発見

2016年10月11日 火曜日

2500年前の墓から完全な大麻草13本を発見

大麻草は、2500年ほど前に中国トルファンで埋葬された成人男性の体の上に置かれていた。(PHOTOGRAPH COURTESY OF HONGEN JIANG)

中国北西部の古代墓地から、13本の大麻草が原形をほぼ留めた状態で出土した。考古学者らは、古代ユーラシア文化において大麻が儀式や医療目的でどのように用いられていたかを理解する上で、貴重な発見であるとしている。

 今回の発掘についての論文は、植物に関する科学誌「Economic Botany」に発表された。それによると、中国科学院大学の考古学者蒋洪恩氏の研究チームは、中国のトルファン盆地で白人の特徴を持つ35歳前後の成人男性の墓を発見した。男性の体は木の寝台に横たえられ、頭の下にはアシで作られた枕が置かれていた。

 胸の上には、それぞれの長さが90センチほどの大麻草が13本、体に対して斜めに置かれていた。根は脚に向けて骨盤の下あたりに置かれ、反対側の先端部分は顎のすぐ下から顔の左側まで伸びていた。

 墓からの出土品を放射線炭素年代測定にかけたところ、埋葬されたのは2400~2800年前と推定された。

 蒋氏によると、近年、ユーラシア大陸の草原地帯で数千年前に大麻が広く使用されていたことを示す考古学的証拠が次々に見つかっており、今回の発見もそのひとつに加えられるという。

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2500年前の墓から完全な大麻草13本を発見

古代の大麻が完全な形で保存状態も良く発見されたのはこれが初めて。(PHOTOGRAPH COURTESY OF HONGEN JIANG)

貴重な発見

 大麻が見つかったのは、トルファンの加依墓地で発掘された240の墓のひとつで、2000~3000年前にこの地を支配していた車師(または姑師)文化に関連があると見られている。当時、車師王国は砂漠の中のオアシス都市国家として栄え、シルクロードの重要な中継地点となっていた。

 大麻は、一部分だけなら過去にもトルファンの別の埋葬地で発見されている。10年近く前に、加依墓地にほど近い洋海墓地で、同時代のものと見られる大麻の種子と粉末の葉が約900グラム見つかった。

 トルファンの西、シベリア南部でもスキタイ人の埋葬地で紀元前1000年頃の大麻の種子が出土した。ここに埋葬されていた女性のひとりは乳がんで死亡したと見られ、痛みを和らげるために大麻を使っていたのではないかと考古学者は考えている。

 しかし、大麻草が完全な形で発見されたのは今回が初めて。また、遺体を覆う埋葬布のように大麻が使用された例も初めてだという。

当地で栽培されていた証拠

 これまでにトルファンで見つかっていたのは大麻草の一部分のみだったため、地元で大麻が栽培されていたのか、それとも近隣の地域から交易によって手に入れていたのかは分からなかった。

 しかし、今回、加依墓地で男性の胸に置かれていたものは、おそらく摘んだばかりの新鮮な大麻草だったのだろうと考古学者らは考えた。つまり地元で栽培され、埋葬のために摘み取られたものだというのだ。

 さらに、13本の雌株の花冠は墓に収められる前にほとんど全て切り取られていたが、残された数少ない花はほぼ開ききっていて、中には未熟な実が入っていた。このことから、大麻が摘まれ、埋葬されたのは夏の終わり頃だったと推測される。

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2500年前の墓から完全な大麻草13本を発見

古代大麻の拡大写真。精神活性作用のある物質を含んだ“毛”で覆われているのがわかる。(PHOTOGRAPH COURTESY OF HONGEN JIANG)

目的は精神活性作用のある物質か

 もうひとつの疑問は、墓から発見された大麻の使用目的である。大麻草は精神活性効果があるだけでなく、多用途に利用できる植物として古くから栽培されてきた。丈夫な繊維は織って布地にでき、種子からは栄養価の高い油が取れる。

 しかし、トルファンの墓地からは麻で織られた布は発見されておらず、加依墓地の種子も、食材として用いるには小さすぎる。

 ただ、加依の大麻をよく調べてみると、花冠が極細の毛のような突起物で覆われていることがわかった。ここから、精神活性作用をもたらす物質、カンナビノイドの一種THC(テトラヒドロカンナビノール)を含んだ樹脂が分泌される。この大麻は、その樹脂を採取するために栽培・収穫され、人々はそれを儀式や医療目的で吸引したり飲み物に入れて摂取していたのだろうと、研究者たちは考えている。

2500年前の墓から完全な大麻草13本を発見

長さが90センチ近い大麻は、男性の遺体を覆うようにして斜めに置かれていた。

参考:National Geograhic 日本版 – 2500年前の墓から完全な大麻草13本を発見

トルファン13、見つかった種子が発芽して、復活しないかなあ~♪


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オバマ大統領も吸っていた!米国はもはや「マリファナ天国」大統領選に隠れ続々合法化…

2016年9月13日 火曜日

米フィラデルフィアで大麻の合法化を求めて行進する愛好家(ロイター)
米フィラデルフィアで大麻の合法化を求めて行進する愛好家(ロイター)

 【小塩史人のワールド独談】

 11月8日の米大統領選に併せて、カリフォルニア州など5州で嗜好(しこう)品としての大麻(マリフアナ)の合法化の是非を問う住民投票が行われる。前回2012年の大統領選でもコロラド州とワシントン州で住民投票が実施され合法化が承認された。13年にはウルグアイが国として初めて合法化に踏み切った。相次ぐ合法化の背景には、健康への有害性が低いとの認識に加え、税収アップや愛好家誘致、麻薬犯罪組織の撲滅といった効果への期待がある。米国では大麻経験者が4割超に達しており、抵抗感は薄く、カリフォルニア州でも60%が合法化に賛成しているという。全米で最大の人口を有する同州で承認されれば、合法化の動きが一段と加速するのは必至だ。

 米調査会社、ギャラップが8月に発表した18歳以上の成人1000人を対象にした調査リポートによると、大麻を使用していると答えた人は、8人中1人に当たる13%で、13年の前回調査の7%からほぼ倍増した。大麻を使用したことがあると答えた人は43%を占め、前回の38%から上昇した。

 また、8月に英精神医学専門誌のランセット・サイキアトリーに掲載された研究論文によると、米国の大麻使用者は02年に人口の10・4%に当たる2190万人だったが、14年には13・3%に当たる3190万人に増加したという。

 米国での大麻使用者の急増は、12年の大統領選に併せて行われたコロラド州とワシントン州の住民投票で嗜好品としての使用が合法化されたことが大きい。2州に続き、14年の中間選挙ではオレゴン州、アラスカ州、首都ワシントンDCで住民投票が行われ、可決されている。今回の大統領選では、カリフォルニア州のほか、マサチューセッツ州、メーン州、アリゾナ州、ネバダ州で住民投票が行われる。

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 州レベルでは合法化の動きが広がっているが、連邦法上では禁止されたままで、“ねじれ状態”にある。ちなみに、医療用大麻については、23州で合法化されており、多くの州で大麻が合法的に製造・販売されているのが実情だ。

 国レベルでは、南米のウルグアイの議会が13年12月に、嗜好品としての大麻使用を認める法案を可決し、大きな話題になった。

 米国各州の法律はおおむね同じ内容で、21歳以上の成人に1オンス(約28グラム)以下の大麻の所持と使用を認めている。州の認可を受けた店で販売できるほか、コロラド州では、1人当たり6本までの栽培も認められている。

 米国での合法化の最大の理由は、現実的に多くの人が大麻を使用しているという現状の追認だ。かつてバラク・オバマ大統領でさえ、「大麻よりもアルコールの方が危険だ。私も吸っていた」と発言したことがあるほどで、この発言が大きな問題になることもなかった。

 さらに合法化推進派が掲げる最大のメリットが、税収の増加だ。米国では、大麻の販売に特定品目を対象とした税率25%の物品税などが課せられている。

 12年11月の住民投票で合法化が承認されたワシントン州では、同年12月に21歳以上なら少量の所持と私的な場所での使用を認める法案が成立。さらに14年7月から、州内約160店での販売が始まった。

 AP通信によると、販売開始から1年間の税収は、物品税で6200万ドル(約63億円)、その他の税収を含めると7000万ドルに上った。州税務当局が当初見込んでいた3600万ドルのほぼ2倍の水準だ。コロラド州でも初年度に物品税で4400万ドルの税収があった。

 合法化された各州には、米国内にとどまらず、世界中から大麻愛好家が訪れており、その経済波及効果も大きい。特に、ワシントン州のシアトルでは毎年、大麻の効用の啓発を目的とした世界最大規模のファスティバル「ヘンプフェスト」が開かれており、合法化以降は十数万人が参加し大盛況だという。

 一方、ウルグアイが合法化に踏み切った理由は切実だ。大麻の解禁で、違法麻薬の需要を絶ち、密売価格を暴落させ、南米にはびこる麻薬マフィアに壊滅的な打撃を与えることが最大の狙いだ。外国人愛好家の誘致の目的は明確に否定している。

 議会で成立した法律は、18歳以上の国民に大麻の栽培・販売・購入を認めるもので、購入は1人当たり1カ月40グラムまで、栽培は年6本までの制限がある。愛好家による「スモーキング・クラブ」を作ることを許可し、クラブでは年間99本の栽培ができる。


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 合法化の旗振り役は、ホセ・ムヒカ前大統領だ。“世界で最も清貧な大統領”として知られるムヒカ氏はかねて、「合法化すれば、われわれは(麻薬マフィアの)市場を壊滅できるだろう。なぜなら闇市場よりはるかに安い値段で販売できるからだ」と語り、合法化に心血を注いできた。

 麻薬マフィアとの戦いに疲弊するメキシコやコロンビアといった中南米諸国は、ウルグアイの試みを注視しており、追随も検討している。

 こうした中で、カリフォルニア州で合法化を問う住民投票が行われる意味は大きい。

 ギャラップの15年の世論調査では、大麻の合法化の支持率は全米で58%の上った。米メディアによると、住民投票を控えたカリフォルニア州の支持率は60%に達しており、承認される公算が大きい。

 同州は全米最大の人口を有するだけでなく、環境や医療など多様な分野の規定で、先駆的な役割を果たし、“国際標準”を形成してきた実績がある。同州での承認は、他州にとどまらず、連邦法レベルでの合法化を後押しするのは確実で、世界的な潮流となる可能性がある。

 もっとも、大麻の有害性や依存性の低さについては諸説ある。実際、米国立アルコール乱用・依存症研究所(NIAAA)によると、12~13年の大麻の依存症と乱用者は、人口の2・9%にも上り、01~02年の1・5%から倍増。使用者の増加と歩調を合わせて激増している。

 車の運転能力を低下させる危険性も指摘されており、シアトルでは14年に起きた大麻使用のドライバーによる交通事故が前年比56%も増えたという統計がある。

 大統領選の陰に隠れて、カリフォルニア州で大麻合法化が承認されるのか。民主党のヒラリー・クリントン氏の優位で趨勢(すうせい)が見えてきた本選よりも、その行方が注目される。

米フィラデルフィアで大麻を吸引する愛好家(ロイター)
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米コロラド州で栽培されている大麻(ロイター)
米コロラド州で栽培されている大麻(ロイター)

参考:iza イザ!ニュースまとめ – オバマ大統領も吸っていた!米国はもはや「マリファナ天国」大統領選に隠れ続々合法化

コロラドで栽培されている大麻
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米国で大麻使用者が増加、合法化背景に 研究

2016年9月5日 月曜日

米国で大麻使用者が増加、合法化背景に 研究

大麻草。米ニューヨーク州にある医療用大麻の栽培施設で(2016年8月19日撮影、資料写真)

【9月1日 AFP】米国で大麻を使用している成人の数は、2002年から2014年までの間に1000万人増えたとする研究論文が8月31日、発表された。

 英精神医学専門誌ランセット・サイキアトリー(Lancet Psychiatry)に掲載された論文は、大麻に対する世論の抵抗感の薄れと有害ではないとの認識が高まったことを受けるかたちで、その使用者は増加していったとしている。

 研究は、2002~2014年の間に米成人50万人超を対象に行った調査の結果が基になっている。これによると、大麻使用者は、2002年には人口の10.4%にあたる2190万人だったが、2014年には13.3%にあたる3190万人に増加した。今回の研究では、子どもや若者はその対象から外された。

 また大麻を常用あるいはほぼ常用している人の数は、2014年には約840万人と推定。2002年の390万人から増加した。

 その一方で、大麻を週に1、2度使用することによるリスクや健康被害が心配だと答えた人の割合は、2002年の50.4%から2014年には33.3%に減少している。

 研究では、乱用や依存症といった大麻使用による弊害の上昇はみられなかった。

 大麻の「非犯罪化」は、その使用者を増やすことにつながるとして反対する意見もある。このような意見が、今回の研究を行うきっかけの一つとなったという。

 薬物依存に詳しい専門家は、「使用者数(の推移)や健康被害など、(大麻をめぐる)一連の法律変更による影響について結論を求めるのは時期尚早だろう。ただ、その普及率や使用頻度を増加させる可能性はある」と同時に掲載された解説記事で指摘している。(c)AFP

参考:AFP BB News – 米国で大麻使用者が増加、合法化背景に 研究

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