大麻堂ホームページリニューアルしました。
トップページへ ⇒www.taimado.com
大麻取締法違反被告事件[大麻取締法についての意見書]
 大麻取締法についての意見書

           長野県●●●郡●●町●●●●●●●●番地
           K

 第一審においてM君に下された有罪判決は、現行の大麻取締法が正当なものならば何の不服もありませんし、きわめて理解ある寛大な処分であったと言えます。ですが、大麻の有用性を認識している国民の一人しては、もう一歩踏込んだ理解が欲しくあり、又、彼も発言が充分ではなかったようです。法が絶対である法廷おいては、いかに真実を述べても自分の犯罪を正当化するためと受け取られますし、刑罰がある以上、自身の意に添わぬ決意も述べなければならなかったようです。

 大麻草についての認識は、大麻吸引者とそうでない者とではかなり違います。私も大麻を知らない頃は大麻を吸うことは悪いことだと思っていましたが、大麻に親しみ、様々な情報を得るようになってからは、むしろこの薬草は広く国民に解放すべきだと考えるようになりました。

 大麻裁判における絶対の証拠品は大麻草そのものです。証拠調ベとして、司法当局者といえども大麻を吸飲し、その感覚を充分体験した上でないと公正な判断は出来ないと言えます。とはいえ学生時代に大麻を体験した判事さんでも登場しない限りこれは無理なことでしょう。今の私達に出来るのは、より多くの客観的事実と証拠を集めて、大麻草の真実を知らせる場を一つでも多くつくる事です。そして将来の合法化に向けて、どのような道があるのか上級審の示唆を仰ぎたく思っております。

 大麻草にまつわる誤解と偏見、それは無知から生れているといえます。大麻を非難する人々は未知なるものへの恐れから「法で定められているから」「いけない事とされているから」という理由で大麻を悪いものとしています。では、大麻取締法には具体的に何故いけないことなのか述べられているのでしょうか。大いなる好奇心で大麻を体験し、巷間伝われているような、中毒になるとか、錯覚や幻覚を見るとかが、まったくの虚構であると知った者を犯罪者とすることができるのでしょうか。

 私達は歴史の教訓に学ばなければなりません。かつて戦前、戦中において、思想や哲学を教えたり学んだりした人々や、日本を愛する人道主義者や宗教家が法の名の下で苦しめられた事実があった事を。又、戦後の統制経済下では、命の糧である食科をヤミ物資として押収され、多くの国民が悲嘆に暮れ、司法関係者の中にも信念を貫いたがために法の犠牲となった人がいたことを…。

 悪法というものはいつの世にも存在します。気付いた者がそれを指摘するのは主権者である国民の勤めであります。この点に関しては一審において判事さんの個人的見解ながら、立法府への働きかけと社会運動の必要性が示されました。では、立法府への働きかけとは具体的にどのようなことをすれば良いのでしょうか。社会運動にしましても現行法の中に大麻に関する宣伝、広告を禁止する条項がある限り再ぴ検挙されかねません。少なくともこの条項は明らかに違憲でありますので、明確な判断をしめしていただきたいと思います。私が大麻を知るようになってから得た知識や情報は驚きの連続でした。決して少なくない人々が大麻を愛好しながらも健全な生活をしており、大麻に救われているという事実を知ったことです。このことについてはマリファナ文化というものが、日本において認知されていることを述べなくてはなりません。

 ビートルズ、ローリング・ストーンズを代表とするロック音楽はマリファナフィーリングの中で生まれてきたものですし、最近人気が出てきたジャマイカの「レゲエ」もマリファナ解放を歌う音楽です。さらにポップアート、サイケデリックアートと呼ばれるものも大麻を吸飲し、マリファナ感覚で表現したものです。酒の文化として日本では演歌があるように、大麻吸飲が個人の自由であるとされている国々では、すぐれた芸術の多くが大麻と関わりがあり、より深く観賞し、表現するために大麻は重要なものなのです。日本のロックが世界に認められるようになったのも法の外での大麻の普及によるものといえます。芸能関係者に大麻取締法違反者が多いのも、大麻が職業上必儒品となっている事に他なりません。ビートルズの名曲は認めても、大麻はいけないというのは不幸な事であり、世界の文化人や芸術家が来日にあたって最も注意することが、決して大麻を所持しないということでは、日本人として恥ずかしい限りです。

 では世界の大麻情勢はどのようになっているのでしょうか。ヨーロッパ旅行をした友人の報告によりますと、ほぼすべての国で大麻吸飲は個人の自由であり、規制はあってもエチケットとかマナーに類するものであって、大麻吸飲者に罰を与えるということは人権問題であるとしているようです。とくにオランダでは世界中の大麻が銘柄をつけて喫茶店で販売されていて、誰でも気軽に楽しめますし、青少年のための施設においても販売されています。又、スイスでは留置所において精神安定剤として大麻を吸飲出来るそうです。これは何の容疑かは知りませんが、実際にスイスの留置所に入ったことのある欧州人の旅行者から聞いた話しです。比較的マリファナに厳しいといわれるアメリカでも大麻所持で逮捕されることはありません。これも最近カリフォルニアヘ旅行した友人の報告ですが、二百グラムまでの所持は認められており、違反者には百グラム毎に違反チケットが渡されます。大麻解放運動の内容も、屋外での大量栽培を認めて欲しいというものだそうです。酒の禁止されでいるイスラム諸国や法体系の完備していない途上国では大麻はまったく自由であり参考になりませんので書きません。

 このように述べてくると大麻を禁止しているのは経済成長を指向している東アジアの一部の国々であることが判ります。日本は最も大麻に厳しい国の一つで、酒とのギャップがあまりにも大きいことから欧米人からは不可解な国として見られています。

 大麻取締法が成立したのは占領下におけるアメリカ軍の命令であったことは御存じと思います。当時はアメリカでも大麻は禁止されており、化学繊維メーカーの意向であったとかいわれていますが、それは直截の理由であって、本当は違うところに立法の意図があったように思えます。

 大麻を吸飲すると、人生とは何なのか、社会とはどのように成立しているかなどということを深く考えます。このような作用が日本人には好ましくないとする考えが、当時のアメリカの権力者の想念にあったのではないでしょうか。日本をアメリカの属国として工業貿易立国化し、太らせるだけ太らせて食べてしまおうとする企みであるような気がします。つまり、日本人は働くだけでよい、ブタに真珠は必要無いと言う事なのです。今日、見せかけだけの貿易黒字を理由に巨額な海外援助や国連分担金を強いられている現況が、この事を証明しているように思えます。

 ともあれ国民が働かなければ国が成り立ちませんので、経済成長期においては大麻の規制は必要だと国の指導者が考えたとしても無理からぬ事です。しかし、ハイテク社会を迎えて労働の質や休暇の意味も大きく変わり始め、発想や思索が労働の重要な位置を占める様になり、あらゆる物事がめまぐるしく変化してゆくストレスの多い現代社会に私達は生きています。物質への欲望と消費文明の継続は地球環境の破壊という形で未来への暗雲を投げかけています。変革の大きな波は確実に押し寄せ、総てのシステムが行き詰まりつつある中で、大麻の解禁による意識の解放と精神的、霊的進化だけが私達を救う唯一の道であると信じています。

 薬草として、食科として、繊維として、パルプとして、我が国で生産できる貴重な資源である大麻草の栽培と吸飲が、今こそ必要な時期が来ています。我々は充分成熟した国民であり、いつまでも子供の様にあれもこれもいけないと、お上に言われる時斯は過ぎたのではないでしょうか。大麻の解放は総ての国民に幸福をもたらし、隣人愛に満ちた豊な社会を造るものと確信しております。どうぞ私達の真意を汲み取って、公平な審理をお願い致します。

  平成五年十一月

1 判決書   2 意見陳情書   3 意見書



大麻解放の現状--- ●大麻取締法違反被告事件【裁判記録】  ●マスコミの状況  ●外国の状況  ●地球温暖化防止パレードに出没
表紙へ戻る