大麻堂新聞 2023年1月発行 テキスト公開中!
【特集】大麻堂 創業30周年 記念企画 ジョイントワークス#1 センシ・シード
■ 世界最大のカナビスシードバンクと大麻堂のジョイント・ワークス
2023年に創業30周年を迎えた日本初のヘッドショップ 大麻堂のアニバーサリー記念企画が始動する。
国内外でマリファナ・シーンをけん引する一流メーカーや気鋭アーティストと限定アイテムを生産していく【ジョイント・ワークス】
その第1弾にふさわしく、オランダ・アムステルダムに拠点を置く世界最大のカンナビス・シードバンク センシシードが堂々登場!
世界最大シードバンク
センシ・シードの歴史
センシシードは1985年、ベン・ドロンカースによって設立された。
オランダのアムステルダムに本社を置き、カンナビス・シードバンク、コーヒーショップ、博物館(ハッシュ・マリワナ・ヘンプミュージアム)を複合的に運営するマリファナカンパニーである。
1997年には、カンナビス・カルチャーの育成を願う米・ハイタイムス社の呼びかけに応じ、マリファナの祭典 第1回カンナビスカップの開催に大きな貢献を果たした。
スカンク、ノーザン・ライツ、ジャック・ヘラー、ビッグ・バド、ハッシュ・プラントに、マスター・クッシュ。
センシシードがこれまで生み出した名品種の名前を挙げただけで、スモーカーは垂ぜん必至だろう。
センシシード初の
コラボアイテム
実はこのようなコラボレーション・アイテムの制作は、センシシードにとってはじめてのことだという。
センシシードの看板といってよい《センシ・ガール》は、オリエンタルなコスチュームを身にまとい(1面イラスト 右上)、その長い歴史をずっと支えてきた有名アイコンだ。最近、都会的でスタイリッシュなものに生まれ変わった(同 右下)が、その根本は一貫して変わらない。
今回、大麻堂の創業30周年の御祝いと、アジア各国のマリファナ解放を歓迎し、これからやってくるカンナビス新時代をともに協力してシーンを盛り上げていく証、そのファーストHITとして、たいせつなロゴのアレンジに快くトライしてくれた。
2005年 秋
アムスでの出会い
大麻堂とセンシシードの出会いは2005年、大麻堂がガラスボングやTシャツなど、オリジナルグッズを引っ提げ、日本メーカーとして初出展した、第18回カンナビスカップにさかのぼる。
アメリカのマリファナ情報誌 ハイタイムス社が主催者となり、当時は数少なかったマリファナ容認国であるオランダ・アムステルダムを会場に、アムスの有名コーヒーショップが趣向を凝らし、世界各国のマリファナ愛好家が集い、開催されたカンナビスカップ。
この年のカップでは、センシシードがダンプリングと合作したシルバー・ヘイズが総合3位を受賞した。
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会の熱気や、会期中に開催された数々のパーティイベントが大いに盛上がった様子を克明にが記録した、00年台のジャパニーズ・ストーナー必携の大麻情報マガジン「バーストハイ Vol.14」の掲載記事から、当時の熱狂を抜粋して紹介する。
キャンディのように甘く
長く効くシルバーヘイズ
アムスの中心地であるダム広場に出て、ダムから徒歩すぐの場所にある「センシシード」を尋ねてみた。センシシードはこれまで長期にわたり、海外の興味深いカンナビスの種を世界各地から収集、保存しそれらを交配させ、そうして栽培された高品質のF1ハイブリッドや、品質の良い国産品を販売している歴史の古い会社だ。併設のセンシシードカフェは、カップの審査員専用に、2階の席をパスが無いと入れない状態にして営業していた。その2階席では大きなパイプやベーパライザーが審査員を待ち受けていた。 (中略) ここでセンシシードのラビ氏に、今回エントリーした商品の紹介をしてもらう。センシシードバンクのグロウルームでは、今にもこぼれ落ちそうほど実ったバッズ、今回エントリーした「オリジナル・シルバー・ヘイズ」が栽培されていて、これはコーヒーショップ「ダンプリング」とセンシシードの共同制作&販売の品とのこと。味はキャンディのように甘く香ばしく、長く効きが続く。
大麻を存分に味わい
解放を誓うパーティ
センシシードとダンプリングの共同パーティは「クラブ・モア」というレストランクラブで行われていた。食事とパーティーの通しチケットは即完売。60人分しか席が無かったため、予約を取るのはなかなか困難だったようだ。レストランで行われた食事会は、ベッドのようなソファーに寝そべってゆったり食事が出来る、面白い形式だった。サパーされた食事は、アジア風の多国籍料理。手づかみで食べられるようになっていて、皆さん片手にジョイント、片手に食べ物、姿勢は寝転んで…と行儀のことはさておき最高のコンディションだった。センシシードのラビ氏に今回特別にVIPルームに招待されていた私たちは、セクシーなダンスやパントマイムショーも見ることができた。ジョイントが回り綺麗な女性が踊るそこはまるで竜宮城のよう。シード会社やコーヒーショップのオーナーたちが、これからも国からの弾圧に負けず、みんなで協力し合ってスモークシーンを盛り上げていこうと誓い合っていたのが印象的だった。
センシシードの今後と
アジアの大麻合法化
世界各国でマリファナ合法化が進む今に、オランダのカンナビス・カルチャーがもたらした恩恵は大きい。
コーヒーショップの経営術、グロウに関するノウハウ、効果的な栽培用品や、洗練された喫煙ツール、長年にわたる経験の蓄積が、新規マリファナ合法国で活用され、アップグレードを続けている。
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一方で、その旗振り役を務めてきたセンシシードが今、注目しているのは【アジア】だ。
特に、ほぼ大麻が解禁されたといってよいタイ王国は、長いカンナビス・カルチャーを有し、温暖な気候によって優良なプラントが生育、また年に何度も収穫できる。大麻について国民の理解も深く、食事も美味い。
これからのアジアの中心になると目され、世界のマリファナ・カンパニーや愛好家がこぞって拠点づくりに乗り出している大麻最重要国のひとつだ。
また、タイは日本からもアクセスが良いため、日本人の居住者や滞在者も多い。
さらにアメリカの影響力が少なく、欧米とは異なるシーンの形成が期待されている。
センシシード、そして大麻堂が、この大麻国際化の時代に、どのような商品プロダクトをしていくのが、ぜひ期待していてほしい。
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